その名も
H田 修
この方、相棒KATSUの会社の係長様でございます。
わたくしと相棒KATSUは、会社は違えど同じ敷地内で仕事をしております。
そんな環境ですので仕事中も釣りのお話しばかりしておりまして、他の従業員も
わたし達が釣りをしていることはよく知っております。
そんなある日、わたくし達が会社でたまたまエギングのお話しをしていたところ、見事に
リアクションバイトしたのが、H田係長です。
このH田係長がどういう人物かご説明いたします。
簡単に申し上げますと、
報われない子
なのです。
例えば、部活動とかで誰よりも努力してるんだけど決してレギュラーになれない、どころか
その努力さえも気付いてもらえないような人っていますよね。
例えば、試合中に試合に出たいが為に、監督にウォーミングアップしてアピールするけれど
も、結局出してもらえないどころかそのアピールに気付いてもらえない。あげくのはてには
ウォーミングアップしすぎて試合後には試合に出場した選手よりも疲れているような人って
いますよね。
例えば、志望校に入学するために人一倍勉強して偏差値を上げるも、受験日を間違えて受験
すら出来ないような人っていますよね。
例えるなら、こういう感じで報われない子なんですよ。
しかも、元いじめっ子のわたくしといたしましては、すごくイジリたくなるような、人なん
です。
そんなH田係長が、わたくし達に烏賊釣りに連れてって欲しいなんて言われたら、いじめっ子
魂がうずうずしてたまらなくなってしまいました。
本来はシーバスが全然釣れてませんので、浮気してる場合ではございませんが、我々自身の癒し
もこめて今回はエギングに逝くことにしました。
とりあえず日時を決め、それまでに道具を揃えるように命じました。
場所は山口県の川棚温泉界隈に決定。
そんなこんなで、釣行日当日。
仕事を終え、まずはH田係長が揃えた道具をチェックしてみましょう。
・・・・
なにがなんだかわからない道具ばかりですよ。
とりあえず、ヤエンの道具があったり、変なウキがあったり、ビクがあったり、スッテがあった
り、と思ったら餌木があったり、見たことのないどうやって使うかもわからない道具が色々あっ
たり購入費用は総額約1万円。
餌は何かと尋ねると、普通は現地でアジとか釣ってそれを餌にしますよね・・・・
イワシ10尾で128円
太刀魚10尾で178円
スーパー丸和で食品用のイワシと太刀魚。
もう面白くて面白くて。
ちなみに、相棒KATSUはシシャモも薦めたみたいですが。
性格が悪いって言われるかもしれませんが、ホントにいじりたくなっちゃう人なんですよ。
わたくし達「すっげ~!H田係長、それ絶対釣れるよ!」
H田係長「そうでしょ!釣れますよね!」
10パイ釣るまで帰りませんよ!!
めちゃめちゃノッてきましたよ。
遂に出発です。
車は2台で出発。相棒KATSUとわたくし、そんでもってH田係長。
何故かというと、おそらく我々2人はエギングにすぐに飽きてしまいシーバスに狙い
を変更するだろうと予測しているからです。
道中、関門トンネルあたりでH田係長から電話が。
H田係長「向かってる場所って、岸壁ですか?磯ですか?それともテトラポットですか?」
わたくし「テトラポットだけど、どうして?」
H田係長「う~ん・・・、わ、わかりました・・・・プチッ」
意味が解りませんでしたが、そんな事も気にすることなく現地に到着。
現場に到着すると結構いっぱい釣人がいます。
電気ウキをつけて、烏賊を狙っている人ばかりです。
おもむろにH田係長が仕掛けを組みだしました。
どんな仕掛けを組むか楽しみにしていると・・・。
説明不能
意味がわかりません。訳の解らない仕掛けを組んでおります。
もうそれは、馬鹿にするのを通り越して、ひょっとしたら釣れるのかも。
もしこれで釣れたら
特許申請
それぐらい見たことの無い仕掛けですよ。
もうわたくし達2人は興味津々。
空いてる場所をみつけ、とりあえず3人横並びで開始する。
他の人に迷惑にならない様に気を付け、慎重にまっすぐキャストする。
わたくしとKATSUは久しぶりのエギングですので、シャクリ方の勘をとりもどす
ため、いろんなシャクリ方で餌木を操ってみる。
一方、H田係長は・・・
ず~っと振りかぶったままの姿勢でまだキャストをしていない。
何をしているかと観察していると、すごく足下をきにしております。
思い出しました。
H田係長のあだ名を
のび太
そうなんです、H田係長は眼鏡をかけております。
そして、恐ろしい程に目が悪いのです。
足場が気になって気になって、全然投げられないでいたのです。
道中の電話の意味がやっと解りましたよ。
岸壁かテトラか磯なのか、足下の状態がH田係長にとっては非常に重要だった訳です。
長めの振り出しの投げ竿を振りかぶって約5分、渾身の力で投げる!!
飛距離5M・・・
邪魔でしょうがない。
それでもH田係長はあくまでも素人、それぐらいは大目に見ておきましょう。
H田係長の電気ウキを気にしながら、わたくし達はひたすらキャストを繰り返す。
すると、H田係長の右側でキャストするKATSUの方面に潮の流れでH田係長の電気ウキが
どんぶらこと流れていきました。
一方のKATSUはというと、KATSUのさらに右側には別の釣り人がいますので、投げる
場所がありません。
何度もいいますが、H田係長はまったくの素人です。もうそろそろ気付くだろうと思って
H田係長の様子を伺うが・・・
一向に知らんぷり
それどころか流され続ける電気ウキはKATSUの前を通り過ぎ、KATSUの右隣の釣り人
前に差し掛かり、釣り人も迷惑がってます。
これはいけないということでKATSUが注意すると・・・
あ~、それですか
電気ウキだけですよ
はっ!?
だから~、流れてるのは電気ウキだけっすよ
はっ!?
仕掛けから電気ウキが外れちゃったんですよ~
・・・・・
こんな漫画みたいなやりとりをしてしばらくするとH田係長が
あ~!!やられた~
またやられた~
またまたやられた~
今度もやられた~
またイワシの頭だけやられた~、毎回頭だけやられるんだよな~。
あたりとるの難しいですね~
ふやけてちぎれてるだけ
そうとはしらずにH田係長
絶対いる!いるヨ!!
一人で興奮してますよ。
そんなこんなで2時間が過ぎ、わたし達2人は全然釣れないエギングに飽きてしまいシーバス
に狙いを変更することに。
その旨をH田係長に告げ、場所を移動しようと相談したところ、
帰りませんよ
は!?
釣れるまで帰りませんよ!!
だって烏賊がいっぱいいますもん!
・・・そ、そうですか・・。
わたくし達、釣れないのはわかっておりますが、H田係長にその事を告げるのは燃えた
闘志を消してしまうことになります。
そんな残酷なことはできませんので、心を鬼にして
じゃっ、がんばってね!!
H田 修 係長
深夜の川棚温泉
居残り決定
しかも自分から。
勘違いしないでくださいよ。
決してイジメではないですよ。
自分で居残る事を選択したわけですから。
わたし達は、悪くありません
でもH田係長の笑顔での最後の一言は、なぜか罪悪感を感じずにはいられません
釣れたらすぐに連絡しますね!!
絶対に電話なんてないでしょう。
そんなことわかってますよ。
でもわたし達、こう言ってしまったのです
電話待ってるよ!!
こう言い残してわたし達2人は、シーバスを求めて綾羅木川に向かったのです。
まあこの後のシーバス釣りに関しては、無論ホゲ散らかしましたけどね。
そして次の日、会社でH田係長に再会し、あの後の事を一応聞いてあげましたら、やっぱり
釣れなかったとのこと。
でもそんなH田係長
また新しい仕掛け考えときます!!
また逝きましょう!!
次はどんなおもしろ仕掛けなのか、どんなネタを提供してくれるのか
喜んで!! フフ
そして最後に、
癒しを求めてエギングに逝きましたが
なかなかうまくイカないね
おわり
Author:港湾労働STARS☆
港湾労働STAR-RYO
02年に名古屋から博多、04年に北九州へ転勤を繰り返す、”2児の父”→09年名古屋へ転勤
港湾労働STAR-KATHU
07年8月に仕事の都合で、泣く泣くマイホームを手放し、博多から北九州に移住した、”3児の父”
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | - | - | - | - | 1 | 2 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 | - | - | - | - | - | - |